診療内容
治療は基本的に薬物療法である。
診察では精神症状や身体的な変化について十分に聞き取りをします。傾聴や対話を基本に診察をしています。現在、カウンセリングは行っていません。
おもな疾患
1)認知症
一般的には物忘れが進行した状態を示します。アルツハイマー病型、血管性、ピック病型、アルコール性などいろいろな原因があります。最近は新薬が加わり、軽度から重度まで幅広く適応となりました。
2)アルコール依存症
アルコールの使用により精神的あるいは身体的な健康に実際に害が起きている状態を示します。お薬は対症療法です。断酒が基本です。
3)統合失調症
一般的には思考と知覚の根本的で独特な歪み、および状況にそぐわないか鈍麻した感情によって特徴づけられます。幻覚、妄想、興奮、拒絶、緘黙、昏迷などを示す。お薬は非定型精神病薬が増加し、いろいろな病状に適用が可能になっています。
4)気分障害
おもに躁病とうつ病がある。躁状態は気分が状況にそぐわないほど高揚し、愉快で陽気な状態からほとんど制御できない興奮までさまざまに変わりうる。うつ状態は興味と喜びの喪失、および活動性の減退による易疲労感の増大や活動性の減少を示す。お薬は気分安定薬や抗うつ薬を使用します。
5)不安障害
強迫性障害、適応障害、解離性障害、身体表現性障害がある。お薬は抗不安薬や抗うつ薬を使用します。
6)摂食障害
神経性無食欲症と神経性過食症がある。神経性無食欲症は意図的な体重厳少によって特徴づけられる障害である。神経性過食症は発作的に繰り返される過食と体重のコントロールに過度に没頭することが特徴である。